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子育て・ゲーム2026.08.23読了 約4分

「ゲーム依存かも」と心配な保護者へ:相談の目安と、責めない関わり方

「ゲーム依存かも」と心配な保護者へ:相談の目安と、責めない関わり方

「うちの子、ゲーム依存なんじゃないか」

夜中まで続くゲームの音。声をかけても返事がない。取り上げようとすると、ものすごい勢いで怒る。そんな姿を見て、そう思ったことがあるかもしれません。

この記事では、心配になったときに知っておきたい「相談の目安」と、家庭でできる「責めない関わり方」をまとめました。先にお伝えしておくと、私たち合同会社とびらの向こうは医療機関ではありません。診断はできません。だからこそ、どこからは専門の窓口に相談したほうがいいかを、はっきり書いておきます。

「ゲーム障害」とは、どんな状態?

世界保健機関(WHO)は、国際的な病気の分類(ICD-11)に「ゲーム障害」を加えています。目安になるのは、次のような状態です。

  • ゲームをする時間や、やめるタイミングを自分でコントロールできない
  • 食事、睡眠、勉強、人づきあいより、ゲームを優先するようになっている
  • 生活に困ったことが起きていても、ゲームをやめられない、むしろ増えている

こうした状態が続き(目安として1年ほど)、生活に大きな支障が出ている場合に、ゲーム障害と考えられます。

大事なのは、プレイ時間の長さだけでは決まらないということです。長い時間遊んでいても、自分で切り上げられて、ごはんも食べて、友だちとも話せているなら、それは「好きなことに夢中」なだけかもしれません。

相談したほうがいいサイン

次のようなことが続いているときは、家庭だけで抱えずに相談を考えてください。

  • ゲームを止めようとすると、物を壊す、手が出るなど、暴力的になる
  • ごはんを食べない、お風呂に入らない日が続く
  • 眠れない、または昼夜が逆転したまま、体の不調が続いている
  • 課金が止まらない、親のお金を持ち出す
  • 以前好きだったことに、まったく興味を示さなくなった
  • 気分の落ち込み、不安、「消えたい」などの言葉がある

最後の項目のように、心の不調のサインがあるときは、ゲームのことより先に、すぐに相談してください。

家庭でできる、責めない関わり方

心配なサインがあってもなくても、家庭でできることがあります。ポイントは「コントロール」より「理解」です。

1. まず、話を聞く

「いい加減にしなさい」と言いたくなる気持ちを、一度だけ飲みこんでみてください。代わりに、「そのゲームの何が楽しいの?」「誰とやってるの?」と聞いてみる。

ゲームが学校のしんどさからの避難所になっている子も、ゲームの中にしか友だちがいない子もいます。「ゲームの中だと安心できるんだね」と、気持ちを言葉にして受け止めるだけで、話してくれることが増えていきます。

2. 小さな「できた」を言葉にする

「今日はいつもより早く切り上げたね」「ごはんのとき、来てくれたね」。どんなに小さなことでも、できたことを見つけて伝えてください。叱られ続けている子は、「どうせ自分は」と思いこんでいることが多いからです。

3. ルールは家族会議で

一方的な禁止や、急な取り上げは、たいてい強い反発を生みます。子どもも入れて「どんなルールなら守れそう?」と話し合ってください。

  • 「夜〇時からは使わない」「充電はリビングで」のように、使わない時間と場所を決める
  • 課金は「月いくらまで」「親に言ってから」を決めておく
  • 守れなかったときの約束も、先に一緒に決めておく

4. 親も、画面から離れる時間を

子どもにだけ我慢させて、親はスマホを見ている。そう感じると、子どもは納得しません。夕食の時間や寝る前だけでも、家族みんなで画面を置く時間をつくってみてください。

5. ゲームの外にも「居場所」を

ゲームを取り上げて空いた穴は、何かで埋まるとは限りません。大切なのは、ゲーム以外にも「ここにいていい」と思える場所や人が増えていくことです。家族との時間、習い事、同じ趣味の仲間と大人が見守る場所。居場所が増えるほど、ゲームだけに頼る必要は減っていきます。

相談先

  • かかりつけの小児科:まずはここから。必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらえます。
  • 児童精神科・心療内科:ネットやゲームの依存を専門に診る外来もあります。
  • 精神保健福祉センター:各都道府県にある公的な相談窓口です。依存の相談を受けていて、子ども本人が来られなくても、家族だけで相談できることがあります。
  • 学校のスクールカウンセラー、自治体の教育相談:学校との連携や、地域の支援先を教えてもらえます。

相談することは、あきらめでも、親の失格でもありません。早めに相談するほど、選べる道は増えます。

急がなくていい。でも、一人で抱えなくていい

ゲームに夢中なわが子を前にすると、「今すぐ何とかしなければ」と思ってしまいます。でも、変化はたいてい、ゆっくりやってきます。

今日できることは、一つでいい。ゲームの話を一つ聞く。できたことを一つ伝える。それでも心配が消えないときは、この記事の相談先に電話を一本。それが、閉じかけたとびらを開く最初の一歩です。

ゲームとの向き合い方全体については「不登校でゲームばかり」のわが子と、どう向き合う?に、昼夜逆転については不登校の昼夜逆転は「怠け」じゃないにまとめています。

よくある質問

ゲームの時間が長いと、ゲーム依存ですか?
時間の長さだけでは決まりません。WHOの「ゲーム障害」では、ゲームを自分でコントロールできない、ほかの生活よりゲームを優先する、困ったことが起きてもやめられない、という状態が続き、生活に大きな支障が出ていることが目安になります。心配なときは専門の窓口に相談してください。
ゲーム依存が心配なとき、どこに相談すればいいですか?
かかりつけの小児科、児童精神科、お住まいの都道府県の精神保健福祉センターが相談先になります。精神保健福祉センターでは、子ども本人が来られなくても家族だけで相談できることがあります。学校のスクールカウンセラーに相談するのも一つの方法です。

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