「フォートナイトは危ない」を確かめに行った父が、3秒で倒された話
ニュースの中のフォートナイトは、こわい。
銃。撃ち合い。暴言。依存。
息子の画面の中のフォートナイトは、にぎやかだ。
踊るキャラクター。カラフルな島。笑い声。
同じゲームのはずなのに、まるで別物。
どっちが本当なんだろう。
マインクラフトで「やってみないとわからない」を思い知った僕は、
今度は、フォートナイトを調べることにした。
連載「ゲームをしなかった父の、ゲーム入門」第2話です。
フォートナイトの何が心配だったのか(調査ノート)
心配だったのは、だいたいこの4つ。
- 暴力的じゃないか
- 知らない人と話していないか
- お金を使いすぎないか
- 言葉づかいが悪くならないか
親として、ここを確かめずに「いいよ」とは言えない。
ノートを片手に、自分のアカウントを作った。
フォートナイト初挑戦、3秒で倒された
バスから飛び降りる。
どこに降りればいいのか、わからない。
とりあえず、人の多そうな街に降りた。
着地。
武器を拾おうとした、その瞬間。
画面が、観戦モードに切り替わっていた。
何が起きたのか、わからない。
どこから撃たれたのかも、わからない。
体感、3秒。
次の試合も。その次も。
僕は、ほぼ何もできないまま、島から消えていった。
調査どころじゃない。
そもそも、生き残れない。
フォートナイトについて、調べてわかった3つのこと
それでも、倒されながら、ノートは埋めていった。
1. 思っていた「暴力」とは、ちがった
撃ち合いはある。でも、血は出ない。倒された相手は、そのまま画面から消えていく。
雰囲気は、アニメやヒーロー映画に近い。
そして気づいた。息子たちが夢中なのは、撃つことより「どう生き残るか」だった。
2. ボイスチャットも、課金も、親が設定できた
Epic Gamesのペアレンタルコントロールで、ボイスチャットを使えるか、誰と話せるか、お金を使えるかを、親が決められる。
正直、これを知らずに「危ない」と言っていた自分が、ちょっと恥ずかしかった。
危ないかどうかは、ゲームそのものより、設定と、大人が見ているかどうかで大きく変わる。
3. 言葉づかいは……たしかに、荒れる瞬間がある
ここは、正直に書きます。
負けた瞬間、「うわ、なんで!」「最悪!」と叫ぶ。たまに、もっとひどい言葉も出る。
でも、それを聞きながら思い出した。
サッカー部の部室も、だいたい同じだった。
悪い言葉が出たとき、隣に大人がいて「それは言わない」と言えるかどうか。
問題はゲームより、そこだった。
フォートナイトは「考えて動く」ゲームだった
何十回倒されたかわからない、ある夜。
息子が、僕の画面を見て言った。
「パパ、降りる場所が悪いよ。最初は人がいないところに降りて、武器を集めてから行くの」
……なるほど。
試してみた。人のいない端っこに降りる。武器を集める。安全な場所に移動する。
はじめて、10分以上生き残れた。
そのとき、わかった。
このゲームは、反射神経だけのゲームじゃない。
どこに行くか。いつ戦うか。いつ逃げるか。
考えて動く人が、生き残るゲームだった。
調査ノートの、最後の一行
ノートの最後に、僕はこう書いた。
「心配なところはある。でも、それは大人が見ていれば、なんとかなる」
そして、その下に、小さく。
「くやしい。もっとうまくなりたい」
調査のつもりが、気づけば、プレイヤーになっていた。
その夜も、子どもが寝たリビングで、僕はひとり、島に降りていった。
大人が見ている場所で、フォートナイトを
調べてわかったのは、フォートナイトが危ないかどうかは「大人が見ているかどうか」で大きく変わる、ということでした。
奈良県生駒市のアリーナスクールでは、平日、子どもたちが家からオンラインでつながり、大人のコーチと一緒にフォートナイトを練習します。言葉づかいもマナーも、その場で一緒に考えます。Discordの見守りの設定も、体験のときに保護者の方と一緒に進めます。
「勝手にやっているゲーム」から、「大人が見ているチームの練習」へ。
次回は、すこし上達した気になった父が、親子大会に出て、心がぽっきり折れた話です。
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